セカンドオピニオンの取得に際して、有効に活用できたケース、反対にセカンドオピニオンを取ることで、悩みが増えてしまった失敗のケースについて、具体例をご紹介します。
- 失敗例:1
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セカンドオピニオンを聞きに行ったが、医師は専門用語を多く使い、緊張していたせいもあってどんなことを言われたのか話の半分も分からなかったし、覚えていないという状況だ。
- (乳がん・30代・女性)
- 失敗例:2
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主治医は手術が一番良い治療法だと言っていたが、同じ手術を受けて後遺症に苦しんだ人を知っていたため、放射線科へセカンドオピニオンに行った。そこでは、「欧米では放射線による治療が第一選択だ」と言われてどうして良いか分からなくなってしまった。180度違う意見のため主治医への不信が芽生え、相談しづらくなってしまった。
- (子宮がん・40代・女性)
- 失敗例:3
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セカンドオピニオンを取りに高名な医師の元へ行ったが、「今診てくれている主治医の意見がエビデンス(効果があるという検証結果)の面から考えると一番正しい」と言われた。新しい情報は何もなく、「有名な病院でも地方の病院でも治療方法は同じなので元の病院へ戻ってそこで治療を受けるように」と促された。
- (白血病・50代・男性)
- 失敗例:4
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主治医にもう治療法はないと言われ、ショックを受けた。病気と共存していくことが大切だと言われたが、死にたくないので治療を諦めたくなかった。すがる思いで、積極的に治療をしている病院へセカンドオピニオンを取りにいった。
そこの医師からは余命や治療効果についてかなり詳しく話をされた。その内容は主治医からも聞いたことがないような非常に厳しいもので、知りたくなかった現実を知ってしまい精神的に立ち直れないほど落ち込んでしまった。
- (肺がん・60代・男性)
- 有効例:1
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主治医が提示された治療法には納得がいかず、自分でインターネットや知人から情報を集めて、最善と思う治療法を探した。そして、その治療法を実施している病院を探してセカンドオピニオンを受けた。セカンドオピニオン先の病院では、自分が希望していた通りの治療をしてくれることが分かったし、その治療法のデメリットについても丁寧に説明をしてくれた。
主治医の提示している治療法のデメリットについては、主治医に質問しても詳細な答えが得られなかったが、セカンドオピニオン先ではそのことについても聞くことができ、満足のいく診察だった。
- (椎間板ヘルニア・30代・男性)
- 有効例:2
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主治医の薦める治療法で良いのではないかと感じていたのだが、大きな病気だからセカンドオピニオンを受けることにした。医師の世界は学閥や色々と難しいことがあり、セカンドオピニオン先も慎重に決めなくては意味がないという話を聞いたことがあった。
病院選びには悩んだが、受診したセカンドオピニオン先の病院の医師は、主治医と同じ意見を持っており、治療を選んだ理由も丁寧に説明してくれた。二人の医師とも同じ意見だったこと、説明の内容も分かりやすく、納得できたことから、主治医の元で安心して治療を受けることができると思った。
- (糖尿病・60代・女性)